新型コロナでの休業中に注意したい、店舗の水回り管理とは
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コロナ休業で注意したい店舗の水回り管理
店舗を長期不在にするとき、水回りの管理を行わないと思わぬトラブルにつながることがあります。休業前にきちんと対策を講じて、人がいない期間に起こりやすい臭いや水漏れを防ぎましょう。ここでは、店舗の長期不在時の水回り管理についてお伝えします。
コロナ休業で長期不在になる店舗も!
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、緊急事態宣言が続く関東地方ですが、多くの人が利用する施設や店舗は、使用の制限や停止が要請されています。生活必需品を取り扱う店舗以外は、大部分が一時的に営業を休止することとなりました。
このような状況のなか、“コロナ休業”でスタッフが長期にわたり不在になる店舗が少なくありません。そんなとき確認しておきたいのが、管理者のいない建物における水回り管理です。通常の店舗であれば、数週間や数カ月も無人の状態が続くことはほとんどないでしょう。しかし、建物を長期にわたり不在にするときは、特殊な水回り管理が必要となるのです。
以下の見出しでは、管理者が長期にわたり不在になるとき、起こりうる水のトラブルをご紹介します。店舗の休業にともない、無人の状態が長く続くと予想されるときは、休業に入る前に水回りの管理を済ませておきましょう。
長期不在でよくある水のトラブル
建物を長期不在にするとき、以下でご紹介するような水のトラブルが起こる可能性があります。店舗を休業にする際、注意しておきたいことをお伝えします。
下水から虫が侵入する/臭いが逆流する
長期不在により下水から虫が侵入したり、臭いが逆流したりするトラブルが起こることがあります。これらのトラブルは、排水管のなかにある「封水」の蒸発に原因があると考えられます。封水とは、排水管のS字部分に溜まる水のことです。排水管に流した水の一部が留まり続けることで、下水に蓋をする役割があります。
しかし、長期不在により封水が蒸発して水位が下がると、排水管から下水の虫や臭いが入り込める状態となってしまうのです。建物に人がいて定期的に水を使用しているときは、封水が蒸発する心配はほとんどありませんが、無人の状態が長く続くときはご注意ください。
水漏れが起こる
長期不在時には、水漏れが起こることがあります。たとえ蛇口を閉めた状態で建物を離れても、大きな地震などの自然災害がきっかけで水が流れ出てしまうことがあります。落下した物が蛇口に当たったり、水道のホースが外れたりして、水漏れの被害につながるケースも珍しくありません。水漏れでは、多額の水道料金が発生したり、家財や設備の弁償が必要となったりする場合があり、被害が大きくなりやすいため注意が必要です。
水道管が破裂する
主に秋~冬にかけて、寒冷な地域での長期不在では、水道管の破裂が懸念されます。気温が氷点下になるときは、首都圏でも起こりうるトラブルです。水道管のなかの水が凍ってしまうと、水道から水が出なくなるだけでなく、水道管が破裂して水漏れにつながることがあります。寒い時期に店舗を長期不在にする予定があれば、注意しておきましょう。
店舗休業前にやるべき水回りの管理
店舗が長期にわたり休業になるときは、特殊な水回り管理が必要となります。
封水の蒸発を防ぐためには、管理者が定期的に水を流す対策が有効です。封水を補充することで、蒸発により水位が下がり過ぎるのを防ぎやすくなります。管理者による水回り管理ができないときは、市販されている蒸発防止剤を使う方法もあります。休業前に排水管へ薬品を流し込むだけで、蒸発により封水の水位が下がるのを防ぎます。
水漏れを防ぐためには、休業前に水道の元栓や止水栓を閉めておくことが大切です。水道の元栓は、水道メーターの近くに設置されています。止水栓は、水回りの各設備の近くに設置されています。大元から水道を止めるときは元栓、各設備の水道を止めるときは止水栓を閉めましょう。作業にはモンキーレンチやスパナなどの工具が必要です。
凍結による水道管の破裂を防ぐためには、水道管を寒さから守ることが大切です。布や毛布などを防寒材として巻きつけ、露出しないように覆っておく対策を行いましょう。
店舗の休業前、これらの水回り管理を済ませておくと、トラブルを防ぎやすくなります。建物を長期不在にするときは、念のため対策を講じておくことをおすすめします。