マンションのオーナー様必見!古いマンションの配管交換のタイミングや費用について
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住宅の寿命が延びて「100年住宅」といわれる物件も多くありますが、「配管」の寿命は30年といわれています。
築年数が30年以上のマンションは配管の素材が金属のものが多いため、劣化による腐食やサビによる漏水やパイプの詰まりを起こしやすくなるといわれています。
新しい配管と交換する事で、長く安心して住むことが出来るようになります。
配管の交換のタイミングや費用についてご紹介いたします。
目次
配管の種類について
古い建物の配管は、金属製のものを使われている場合が多いため、経年劣化によりサビや腐食が出てしまうことがあります。
それが原因で水質に影響が出て水がまずくなったり、水圧が弱くなったりします。
また水漏れなどのトラブルにも繋がります。
最近は給排水管は耐久性を高めるため、塩化ビニル管などが使用されるようになり、水質の保全と維持が守られるようになりました。
塩化ビニル管は40~50年は使えるといわれており、一回交換すると、その先はほとんど交換する必要がなくなります。
配管の種類と特徴
水道には上水道と下水道の2種類があります。
さらに、給水管、給湯管、排水管に分類されます。
【給水管】
給水管とは、水道局の配水管から各家庭に飲料水を供給する管のことをいいます。
材質は「鋼管」と「樹脂管」に大別されます。
1980年代後半までは鉛管も広く使用されていましたが、鉛の溶出と漏水が問題視され、現在鉛管は使用禁止となっています。
現在は樹脂製の給水管が主流です。
樹脂製の給水管は、サビることがなく、耐食性・耐薬品性に優れています。
【給湯管】
給水管から送られた水を給湯器で沸かし、そのお湯を蛇口へと運ぶのが給湯管です。
給水管に多く使われている塩化ビニル管は熱に弱いため、温水の配管を別に「給湯管」として区別する場合があります。
給湯管には、耐熱性に優れた水道用耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管を使用することが多いです。
銅管やステンレス管を使用することもありますが、工事に手間がかかるというデメリットもあります。
【排水管】
建物から排出される下水を公共下水道まで流す管のことを排水管と言います。
雨水、汚水(トイレ)、雑排水(汚水以外の風呂や洗面所など)をそれぞれ区別して別々の排水管で放出します。
排水管は耐食性に優れていることが求められるため、硬質ポリ塩化ビニル管が用いられることが多いです。
マンションの配管工事の注意点
中古マンションのリノベーションが人気ですが、リノベーションをするときに一緒に配管工事も行うことをおススメします。
効率的なのはもちろん、せっかくオシャレにリノベーションをしても短期間で配管工事のために再度床や壁を壊すことになってしまうという事態もあるからです。
効率も悪く、費用も嵩んでしまいますので、特に中古マンションを購入する時は配管工事も見据えて計画を立てましょう。
マンションの場合、工事することができるのは専有部分にある配管のみです。
工事が必要な配管が専有部分になるのか、共有部分なのかを確認しなければなりません。
また、管理規約にて「工事できること・工事できないこと」が詳細に定められています。
専有部分であっても認められていない工事もあるため、希望する配管工事が可能かどうか、あらかじめ確認をしましょう。
マンションの床の構造には、コンクリートの土台に床材を直接張り付けている「直床」と、コンクリートの上に一定のスペースを設けて床を作る「二重床」の2つの形式のものがあります。
「二重床」なら比較的簡単に配管のリフォームをすることが可能です。
「直床」は、既存の床を剥がしての工事となるため、大がかりになることが多く、その分コストも膨らみます。
一般的に、配管の交換にかかる費用は30万円程度が目安ですが、交換工事になると、床や壁を剥がし、元どおりに直すために内装工事も必要になります。
そうなるとトータルでの工事費用は50万円から100万円が目安になるでしょう。
水漏れをした場合などに工事が必要となったとき、床、天井などについては自己負担となるマンションが多いようです。
普段から熱湯を配管に流さない、定期的な清掃などを意識して配管の寿命を縮めないよう注意しましょう。
また、リノベーション済の物件を購入する時は、見えるところだけをチェックするのではなく、配管メンテナンスもきちんとされているのかの確認も忘れずに行ってくださいね。
配管工事をするタイミングのサインを見逃さないで
築30年を超える古いマンションの配管は、金属製のものを使われている場合があるため、水道からサビ混じりの赤水が出たりすることがあります。
配管洗浄しているのに排水が詰まりやすくなったような場合は、配管交換工事のタイミングということです。
最近のマンションの場合、配管に樹脂管が使われていることが多く、サビることはありませんが、樹脂管は熱に弱いので、キッチンの排水溝から熱湯を頻繁に流すと配管の繋ぎ目から水漏れが発生することもあります。
排水の詰まりを見て見ぬフリを続けていると、下階への水漏れなど、被害が大きくなってしまう事態につながりますのでサインを見逃さないようにしましょう!
早めの対応が費用を抑えることにも繋がります。